OECDの概要:予算委員会 - Budget Committee

令和4年10月11日

1.概要

理事会を支える常設委員会の一つであり、予算その他の財源の編成、執行状況について議論・決定し、また理事会における予算関連の決定に関して助言・報告を行っています。
OECDは二か年予算制度を採用しているため、2年に一度2年分の予算案について、予算の優先事項を含め集中的な審議が行われます。また、予算その他の財源の執行状況を恒常的にモニターすることも重要な役割の一つです。

 

2.組織・構成

(1)構成:各加盟国代表部

(2)議長:ピーター・イエシュニック・スロベニア代表部大使(2022年1月~)

 

3.予算制度の概要

(1)OECDの予算制度は、結果主義に基づいており、持続的経済成長の促進、雇用機会の創出といった6つの戦略目標に沿って 予算配分、執行、管理が行われています。予算年度は暦年(1月から12月)であり、2003年から、二か年予算制度を採用しています。 これは、当該二か年予算年度が開始される前までに1年目の予算及び2年目の暫定予算を、また、1年目の終わりまでに 2年目の暫定予算を正式な予算として、理事会で決定する仕組みです。

(2)予算は、OECD本体のI部予算と特定の機関のII部予算から構成されます。 いずれの予算も加盟国が義務として支払う義務的拠出金(分担金)と特定の活動に任意で支払う任意拠出金等が財源となっています。2008年の財政改革により、I部予算における加盟国の義務的拠出金は、加盟国のGNP等を基に定められた分担率及び加盟国全てが均等に負担する基礎料(base fee)に基づいて決定されます。