OECDの概要:グローバル戦略グループ- GSG: Global Strategy Group

2021/1/21

1.GSG設置の経緯

1970年代に入り、米ドルの金兌換停止、スミソニアン体制、GATT新ラウンド発足等の世界経済に大きな影響を与える事象が相次ぎました。そのような中で、1972年、OECDは経済政策委員会や貿易委員会などの既存の委員会組織では対応しきれないと考えられた課題に取り組むため、執行委員会から派生する組織として、政府関係者ハイレベルによる執行委員会特別会合(ECSS)を設置しました。

2000年代に入り、中国、インド等の新興国の経済力や国際社会において果たす役割が増大するなど国際経済・社会をめぐる環境が変化していることを受け、OECDとして新たなグローバル戦略を模索する必要性が認識されるようになり、 2012年、OECDはECSSを「グローバル戦略グループ」(GSG)に改組し、本国政府ハイレベル間の議論・ネットワークの活性化を図りました。

 

2.組織・構成

GSG設置に関する理事会決定は、GSG出席者は「適切なハイレベル(at the high level appropriate)」とすることを規定しており、本国政府の該当する政策当局から幹部クラスが出席することが慣例となっています。GSGは原則として年1回開催することとされています。
近年では、加盟国のみならず、「キー・パートナー」(ブラジル、中国、インド、インドネシア、南アフリカ)を始めとする非加盟国等も参加し、グローバルな課題に関する議論を行っています。

 

3.最近の動向

ECSSは国際通貨政策や通商政策を議論する場として設立されましたが、GSGにおいては、国際経済・社会やOECDが直面するグロ-バルな重要課題につき意見交換を行い、中長期的なOECDの活動の方向付けを指向した議論が行われています。
国際経済・社会の課題が多様化・複雑化する中、本国政府のハイレベルが直接会して、OECDの戦略に関する議論を定期的に行うことによって、各国が必要とする政策需要をOECD全体の運営に適切に反映し、OECDが引き続き時代の要請に的確に応えた活動を行っていくことが期待されています。
2019年のGSGは、11月27日及び28日に高齢化をテーマとして開催され、自由闊達な意見交換が行われました。