OECDの概要:統計及び統計政策委員会 - CSSP: Committee on Statistics and Statistical Policy
令和3年10月12日
1.概要
統計及び統計政策委員会は、OECD加盟国間、及び各国とOECD事務局との協力関係を強化し、OECD統計の全般的な質を向上させること、信頼可能で国際比較可能なデータの整備に対するOECDの役割を強化すること、政策担当者・分析家・データ供給者の間の対話を改善することを目的に2004年に設立されました。(2014年のマンデート更新によって、「統計委員会」から現在の名称に変更)。
本委員会では、加盟国間で比較可能なデータベースの構築や、新たな統計データの作成とそのための研究、より良い統計データの情報伝達、共有と頒布のための方策等を議論しています。
2.組織・構成
(1)構成
加盟国政府の統計責任者(Chief Statistician:局長級)が参加。
(2)議長、副議長
議長はカナダ、副議長はポーランド。
(3)加盟国以外の参加
ブラジル、南アフリカ等。
(4)下部組織
本委員会における議論の土台として、各統計分野についてより専門的な議論を行うため、国民経済計算に関する作業部会、財・サービスの国際貿易統計に関する作業部会、金融統計に関する作業部会などを設置しています。
3.最近の活動内容
GDPなどの物質的豊かさを超えた「社会の進歩」をより適切に把握する観点から「Well-Beingの計測」に取り組み、直近では2020年3月に「How’s Life?」として分析結果を公表しています。また、2021年6月には、コロナウイルスからの回復状況を見る上で有用なダッシュボードの開発や、ミクロデ-タの活用等についての議論を行いました。