OECDの概要:鉄鋼委員会 - Steel Committee
1.概要
鉄鋼の世界的な供給過剰が循環的又は構造的に発生していることに対応し、鉄鋼問題に関する多国間の情報交換を促進するために設立された委員会です。
2.組織・構成
(1)構成
各国から鉄鋼産業を担当する政府関係者が参加しています。我が国からは、経済産業省製造産業局金属課が参加しています。
(2)議長・副議長
議長 : ドイツ
副議長 : イタリア、欧州委員会、トルコ、ロシア、オーストリア、ベルギー、日本
(3)オブザーバー国・非加盟国との関係
会合には、OECD加盟国のうちオーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、日本、韓国、ルクセンブルグ、メキシコ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国の24か国に加え、欧州委員会が構成員として参加。
また、下記の加盟国がいの国・地域が参加しています。
「連携国」(Associate):ブラジル、カザフスタン、ルーマニア、ロシア、ウクライナ
「参与国」(Participants):アルゼンチン、ブルガリア、エジプト、インド、マレーシア、南ア、台湾
「招待国」(Invitee):アルジェリア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、中国、エクアドル、インドネシア、モロッコ、ペルー、フィリピン、カタール、サウジアラビア、セルビア、タイ、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、ベトナム、
(4)下部組織
特に設置されていません。
3.最近の活動
鉄鋼市場の動向、OECD加盟国及び非加盟国の鉄鋼政策の状況、鉄鋼産業の構造調整の状況やその他鉄鋼産業を巡る諸課題(環境等)等に関し、各国の鉄鋼政策担当者が参加し、率直な意見交換を行っています。
なお、鉄鋼過剰能力問題については、2016年9月のG20杭州サミットを受けて設立された「鉄鋼過剰能力グローバルフォーラム」において、過剰能力の削減や市場歪曲的な政府支援措置の削減に向けた議論が進んでおり、OECD事務局は同フォーラムにファシリテーターとして参加し、議論の進展に貢献しています。