OECDの概要:観光委員会 - Tourism Committee
1.概要
観光振興を通じた経済発展のための政策立案の支援等を目的として1961年に設立され、各国の観光関連政策のレビュー及び提言や、観光統計データの整備及び分析等を行っています。
(OECDウェブサイト:https://www.oecd.org/cfe/tourism/oecd-tourism-committee.htm )
2.組織・構成
(1)構成
各国の観光政策責任者等が参加しており、日本からは国土交通省観光庁の課長級が参加しています。
(2)議長・副議長
議長:ポルトガル
副議長:日本、カナダ、イタリア、韓国、スイス、EU
(3)非加盟国等の参加
南アフリカ、クロアチア、エジプト、モロッコ、ペルー、フィリピン、ルーマニア等が参加しています。
(4)下部組織
観光統計作業部会
3.最近の活動
(1)観光振興を通じた経済発展のための政策立案の支援
●雇用、経済成長、発展の原動力としての役割を有する観光について、各国の観光に係る課題や取組み等について調査分析を行うとともに、好事例の共有等を行っています。
●新型コロナウイルスに関して、観光分野への影響、各国の政策対応等をまとめたポリシーノート「新型コロナウイルスへの観光分野の政策対応(Tourism Policy Responses to the Coronavirus (COVID-19))」 を作成・公表しました。
●観光産業のDX促進のため、デジタルが観光にもたらす影響、変化に備えるため求められる人材及び施策についてまとめたレポート「デジタル未来に備える観光人材(Preparing the tourism workforce for the digital future)」 を作成・公表しました。
(2)OECD観光白書の発行
2年に一度、OECD加盟国を主とした観光統計や、各国の観光政策の傾向について分析したOECD観光白書を発行しています。
(3)観光統計・知識・政策に関するグロ-バルフォーラム
従来、観光に係る統計手法等についての議論を行うグローバルフォーラム を2年に一度開催してきたところですが(2014年は日本・奈良で開催)、 2021年から、より広く観光政策全般について議論する観光統計・知識・政策に関するグロ-バルフォーラム
を開催しています。