OECDの概要:国際エネルギー機関(International Energy Agency:IEA)

令和3年4月8日

1.設立

• IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)は、第1次石油危機後の1974年に、エネルギーセキュリティやエネルギーに関する政策協力を行うためのOECDの枠内における自律的な機関として設立されました。


• IEAの枠組みにおいては、石油供給途絶時等にメンバー国が協調行動をとることにより、石油の国際的な安定供給を図ることとなっています。さらに、IEAはエネルギー需給に関するデータ分析、省エネルギー政策、クリーンエネルギーの推進政策等を行っており、これらの活動を通じて、各国のエネルギー政策の立案や国際協調に貢献しています。


• 事務局長は、ファティ・ビロル(Dr. Fatih Birol)(任期:2015年9月~。2019年9月から2期目(任期4年)。)。


2.メンバ-国

• IEAの参加要件は、OECD加盟国(現在37か国)であって、かつ、備蓄基準(前年の当該国の1日当たり石油純輸入量の90日分)を満たすこと。


• 現在のメンバー国は、豪州、オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、仏、独、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、伊、日本、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、韓国、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国(アルファベット順)の30か国(OECD加盟国のうち、IEA非メンバー国は、アイスランド、チリ、ラトビア、リトアニア、スロベニア、イスラエル、コロンビアの7か国。現在、チリがIEA参加申請中)。


• 中国、インドネシア、タイ、シンガポール、モロッコ、インド、ブラジル及び南アフリカ(参加順)がアソシエーション国として、IEAとの協力を推進。


3.最近の活動

• IEAの直近のプレスリリース等については、IEAのホームページ(英語)別ウィンドウで開くをご覧ください。


• IEAの主要な刊行物としては、世界エネルギー展望(World Energy Outlook(毎年秋頃公表))、石油市場レポート(Oil Market Report:毎月中旬に公表)、エネルギー技術展望(Energy Technology Perspectives:数年に1度公表)、各種市場レポート(天然ガス、石炭、再生可能エネルギー、省エネルギー等:毎年公表)や、それぞれ異なるテーマを扱った特別レポートがあります。また、各国のエネルギー政策を分析する国別審査レポートも公表しています。