ランダル・ジョーンズ・シニアエコノミスト(日本デスクヘッド)への勲章伝達式
2015年10月22日
平成27年10月22日、OECD代表部大使公邸において、平成27年春の外国人叙勲者であるランダル・シドニー・ジョーンズ(Randall Sidney Jones)OECDシニアエコノミスト(日本デスクヘッド)に対する勲記・勲章伝達式(旭日小綬章)が行われました。
式典には、ランダル・ジョーンズ氏夫妻をはじめ、各国のOECD代表部大使、事務局からはグリア事務総長、ラモス首席補佐官、
マンOECDチーフエコノミスト、ペレイラ国別審査局長等、経済総局をはじめとする各局幹部やジョーンズ氏の同僚等が出席しました。 式典では、兒玉大使から祝辞を述べた後、大使からジョーンズ氏への勲記及び勲章の伝達が行われました。続いて、外務大臣、経済財政政策担当大臣からの祝辞の紹介、グリア事務総長のスピーチ、ジョーンズ氏からの答礼が行われました。
式典後のレセプションは、OECDにおける長年の勤務経験もあり、ジョーンズ氏の同僚等関係者が多数出席し、大変和やかな雰囲気となりました。出席者からは、非常に良い式典であり、事務局職員にとっても大きな励みとなったとの声が聞かれました。本式典によって、ジョーンズ氏の長年にわたる功績が称えられるとともに、今後の日本とOECDの協力強化に弾みをつける機会となりました。
兒玉大使とともに
勲記・勲章の伝達・授与
ジョーンズ氏による答礼
グリア事務総長と共に
(参考)
ランダル・シドニー・ジョーンズ氏は、米国籍、昭和30 年生まれです。平成元年にOECD 事務局入りした後、平成5~9 年日本デスクエコノミスト、平成14 年から同シニアエコノミストとして、日本経済分析に従事したOECD 随一の日本経済専門家です。今般の叙勲理由となった当人の功績は以下の通りです。
(1)日本経済分析を通じた我が国の改革支援
年2回のエコノミックアウトルック等における経済見通し、OECD 日本経済審査報告書の執筆等を通じ、我が国の経済政策や構造改革に向けた取組みを支援。特に労働市場の二極化、所得格差、財政再建、電力市場や農政改革など、我が国にとって重要な政策課題の分析、提言を通じて我が国の政策論争にも大きな影響を与え、我が国における経済再生に向けた改革の取組みを支援。
(2)OECD における対日政策形成への貢献
日本経済、日本社会の専門家として、OECD における対日政策形成、日本に対する政策メッセージの発出に大きな貢献。累次の事務総長訪日において主要な役割を果たしたほか、11 年4 月の震災直後の訪日にも同行し東日本大震災における復興支援メッセージ発出、OECD 東北スクールの立ち上げ、我が国が議長国を務めた平成26 年OECD 閣僚理事会等においても重要な役割を果たした。