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OECD東北スクールプロジェクトで植樹した桜が初めて咲きました


2012年3月に開始された「OECD東北スクール」プロジェクトに関し、2014年9月2日に同プロジェクトを記念してOECD本部庭園において植樹された東北由来の桜が、今春(2016年4月)、初めて咲きました。OECD東北スクールにかけた皆さんの思いが2年を経て結実しました。


OECDに植樹された桜の木


OECDに植樹された桜の木


2014年9月の桜の植樹

                                       ©OECD/Hervé Cortinant                   2014年9月の桜の植樹


OECD教育政策委員会(10月28日)において、OECD東北スクールの生徒及び統括責任者、文部科学省からの発表が行われました


10月28日、OECD加盟国の教育省幹部等で構成され、OECDの教育関係プロジェクトに関する意思決定機関であるOECD教育政策委員会において、「OECD東北スクール」プロジェクトの経験も踏まえつつ未来の教育のあり方を議論するセッションが設けられました。

OECD事務局のシュライヒャー教育・スキル局長より、新たな教育システムを創造することが必要である旨の説明がなされた後、「OECD東北スクール」プロジェクト参加生徒の白岩春奈さん(同プロジェクトにおける自らの経験)、同プロジェクト統括責任者の三浦浩喜・福島大学副学長(同プロジェクトによる生徒・教員の変化)、文部科学省の平田純一・大臣官房国際課専門官(同プロジェクトから得られる政策的示唆)より、それぞれの立場から発表がありました。

会議に参加した各国からは、「OECD東北スクール」プロジェクトの取組が好意的に受け止められるとともに、プロジェクト学習、教員のあり方、ボトムアップ・アプローチによる教育政策への還元、今後の展開等について活発な意見交換がなされました。

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(参考)

OECD東北スクールホームページに最終報告書が掲載されました

OECD東北スクールホームページに最終報告書が掲載されました

OECD東北スクールの生徒約100名が来仏し、東北復幸祭(8月30日-31日)、桜の植樹(9月2日)等が行われました

2012年3月に開始された「OECD東北スクール」プロジェクトに関し、8月末から9月初にかけて、同プロジェクトに参加していた約100名の生徒及び関係者が来仏し、8月30-31日にパリ・シャンドマルス公園において東北の魅力をアピールするイベントを行うとともに、9月2日には同プロジェクトを記念してOECD本部庭園において、東北由来の桜の植樹が行われました。関連する行事の概要については、以下の通りです。

1 「OECD東北スクール」関係者による兒玉大使表敬訪問(8月29日午前)

「OECD東北スクール」の運営主体である福島大学、シャンドマルス公園で開催される「東北復幸祭」(8月30-31日)にブース出展等による協力を行う岩手県、宮城県、福島県、福島民報の各関係者がOECD日本政府代表部を訪問し、兒玉和夫・OECD日本政府代表部大使を表敬しました。
関係者は、この後、OECD本部も訪問しました。

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2 兒玉大使主催キックオフミーティング(夕食会)(8月29日夕刻)

「OECD東北スクール」の約100名の生徒及び関係者、同スクールの資金調達に協力した企業、ブース出展者等を兒玉和夫・OECD日本政府代表部大使公邸に招き、約180名の参加を得て、立食形式の夕食会を開催しました。
冒頭、兒玉大使より、参加生徒を労うと共に翌日以降のイベントに向けて激励し、パリにおける協力者や資金調達に協力してきた関係者に謝辞を述べました。引き続き、山中伸一・文部科学事務次官、玉木林太郎・OECD事務次長、三浦浩喜・「OECD東北スクール」統括責任者(福島大学副学長)、佐藤陸・「OECD東北スクール」生徒リーダーから順次挨拶を行った後、懇談・交流が行われ、翌日以降の行事に向けて参加者の一体感が高まりました。

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3 東北復幸祭「環WA」in Paris(8月30-31日)

(1)2012年3月のプロジェクトスタート時に与えられたミッションは、「2014年夏にパリで東北の魅力をアピールするイベントをつくる」ということでした。これまでの取組の成果として、エッフェル塔の下に広がるシャンドマルス公園を会場として開かれた東北復幸祭は、2日間とも好天にも恵まれ、多くの来場者を得ました。

(2)初日の開会式においては、中井勝己・福島大学長の司会により、マルティン(Mr. Jean-Francois Martins)パリ市副市長、玉木林太郎・OECD事務次長、山中伸一・文部科学事務次官、兒玉和夫・OECD日本政府代表部大使から挨拶を行った後、佐藤陸・OECD東北スクール生徒リーダー及び小山結有・同副リーダーより挨拶、開会を宣言しました。
同スクールに参加する生徒による9の地域ブース(大槌・大熊、気仙沼、南三陸・戸倉、女川、相馬、伊達、安達、いわき、奈良・東京)の紹介、参加者全員による「さんまdeサンバ」ダンス、シンガーソングライターmiwaさんの新曲披露、生徒発案のドミノ倒しが行われた後、参加者全員で手をつなぎ円形になって"wa"と叫び、和やかな雰囲気のうちに開会式典は閉会しました。

(3)津波の高さの巨大バルーン、ドミノ倒し、セルフドキュメンタリー映像の放映、震災体験の語り、地域の特産の果実を利用して開発したゼリーのアピール、地域伝統(南三陸)の獅子踊りのステージでの披露、地域伝統(気仙沼)の連凧を上げるなど、これまで生徒が準備してきた内容がシャンドマルス公園を舞台として発表され、多くの来場者の興味・関心を集めました。
2日目には、イダルゴ(Ms. Anne Hidalgo)・パリ市長も来場し、各ブースを視察しました。同市長は、視察後、「OECD東北スクール」生徒に対し、「東北の復興・再生に取り組んできたあなたたちのメッセージは普遍的なものです」と激励するとともに、兒玉大使に対しては、「今後、パリ市として東北被災自治体との交流強化を考えたい」と述べました。閉会式では来場者も一緒に手をつないで"wa"と叫んで締めくくり、2日間のイベントは成功裏に終了しました。

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4 桜の植樹式典及び兒玉大使主催ブランチレセプション(9月2日午前)

(1)「OECD東北スクール」の活動を記念するとともに、世界の方々への感謝の気持ちを伝えるものとして、OECD本部庭園に、東北地方由来の桜の植樹が行われました。同式典においては、グリア・OECD事務総長、兒玉和夫・OECD日本政府代表部大使、三浦浩喜・「OECD東北スクール」統括責任者、松本莉奈・桜植樹チーム生徒代表による挨拶の後、各国代表部関係者、OECD事務局関係者、「OECD東北スクール」生徒・教師が見守る中、桜が植樹されました。

(2)これに引き続き、兒玉大使主催レセプションが開催され、パリにおいて「OECD東北スクール」に協力をしてきた関係者に対し、同スクール生徒から直接感謝を伝える場となりました。同レセプションは、盛会のうちに終了しました。
(桜の植樹に関する生徒代表・松本莉奈さんのスピーチ)

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                                ©OECD/Hervé Cortinant

5 生徒大人合同熟議(9月2日午後)

「OECD東北スクール」の約2年半にわたる活動の成果を発表する意味も込めて、「私たちの学校、私たちの未来、2030年の学校」をテーマとして、未来の学校像を協議する「生徒大人合同熟議」がOECD本部において開催されました。生徒は、教師、各国政府代表部関係者、OECD事務局職員、「OECD東北スクール」に協力してきた当地フランスの生徒とともに5チームに分かれて、「2030年の学校プラン」を提案・協議を行いました。

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6 大学生、同志社国際高校生徒等による当代表部訪問(9月3日午前)

「OECD東北スクール」をエンパワーメント・パートナーとしてサポートしてきた大学生、同志社国際高校生徒等が当代表部を訪問し、兒玉大使及び村尾書記官から国際関係について講義及び質疑応答を行いました。
関係者はこの後、OECD本部も訪問しました。

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OECD東北スクール・東北復幸祭が8月30日-31日、パリ市シャン・ド・マルス公園にて開催されます。

OECD東北スクール生徒がOECDフォーラムに参加しました。(2014年5月5, 6日)

OECD東北スクールに参加している生徒2名(釣巻洋子さん、小山康平さん)が5月5,6日にパリ・OECD本部において開催されたOECDフォーラムのセッションに参加しました。

OECDフォーラム期間中には、OECD本部内にOECD東北スクールのブースを設置し、多くの人が立ち寄りました。また、同6日のOECD閣僚理事会における安倍総理の基調演説でも、OECD東北スクールについて触れられました。

詳細については、OECD東北スクールホームページの「OECDフォーラム参加報告書」をご参照ください。

兒玉和夫OECD日本政府代表部大使がいわき市を訪問し、「OECD東北スクール」の参加生徒と懇談しました。(2013年12月19日)

12月19日(木)、用務帰国中の兒玉和夫OECD日本政府代表部大使は福島県いわき市を訪れ、清水いわき市長、吉田いわき市教育委員会教育長を表敬訪問するとともに、「OECD東北スクール」プロジェクトに参加している生徒と懇談しました。

懇談の中では、生徒から「OECD東北スクール」が2014年夏にパリで行うイベントの検討の進捗状況等の報告があり、兒玉大使からは、これまでの取組を、世界に通じる普遍的メッセージとして発信できるよう更に高めてほしいと生徒を激励しました。

「OECD東北スクール」の参加生徒が兒玉和夫OECD日本政府代表部大使を表敬訪問しました。(2013年10月24日)

10月24日(木)、「OECD東北スクール」プロジェクトに参加している高校生のうちパリを訪れた釣巻洋子さん、佐藤陸さん、小山結有さんが、兒玉和夫OECD日本政府代表部大使を表敬訪問しました。

訪問の中では、生徒から、「OECD東北スクール」のこれまでの取組や現状の報告があり、兒玉大使からは、「OECD東北スクール」に参加したことで得た経験を自分たちだけでなく未来の世代にもつなげてほしいと生徒を激励しました。