企業債務市場におけるリスクが高まっている

平成31年3月8日
OECDの新報告書、「異例の金融政策時代の社債市場(Corporate Bond Markets in a Time of Unconventional Monetary Policy )別ウィンドウで開く」によると、非金融機関による*社債という形態での貸付が劇的に増加しています。

企業債務市場のリスクと脆弱性も、金融危機以前とは大きく異なっています。 最も質の低い*投資適格債の割合は過去最高の54%に達し、債権者の権利が顕著に下落しており、市場の流動性がなくなるとマイナス影響を増幅しかねない状況にあります。

くわしくは、以下のOECDのサイトをご覧ください。
http://www.oecd.org/tokyo/newsroom/risks-rising-in-corporate-debt-market-japanese-version.htm別ウィンドウで開く


*社債/ 企業が必要となる資金を調達するために発行する「債権」。株式の発行や金融機関からの借り入れといった資金調達以外の方法としてよく用いられる。
*投資適格債/ 債務不履行(デフォルト)リスクが低く、信用力が高い債権のこと。反対にリスクが高い債権のことは、「投機的格付」と呼ばれる。