謹賀新年

令和3年1月5日

2021年1月
OECD日本政府代表部大使
岡村 善文

(写真)

明けましておめでとうございます。今年こそ良い年になりますように期待します。

 

私は昨年1月に着任し、早々にコロナ危機を迎えてしまったので、仕事を思うように進められず、様々な困難がありました。今年はOECDにとり、創立60周年を迎え、新事務総長が選出される、変革の年になりそうです。のみならずコロナ危機は、世界の経済と社会の姿を大きく変えることになるでしょう。そうした変化をしっかりと把握し、冷静に分析し、適切な処方箋を見出すためにOECDには大きな役割があると考えています。

 

昨年来のテレワークは、私たちの仕事の仕方をも変革しました。会議や面談が簡便に行えるので、かえって忙しくなった方々も多いのではないでしょうか。一方で、数時間の間画面に目の焦点を合わせ、平たい画像で反応の見えない相手に無機質な発言を行っていると、精神が大変疲れます。この新しい方式の利便と共に難点にも気づかされます。世界各地から訪問者を迎え、また自らも出向いて、肌身を接して仕事ができるようになることを期待しています。

 

私は、欧州が主流となりがちであったOECDにおいて、日本の役割が何かを常に考えています。ブレクジットをはじめ欧州内での政策の違いなど、欧州が欧州内における課題に取り組んでいるときに、日本流といえる何かがあれば、これが助けになるのではないか。それぞれの分野ごとに日本流のやり方を見出せるよう、日々尽力して参ります。

 

末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げます。

 

令和3年1月

OECD日本政府代表部大使

岡村 善文